化粧品を購入する際に確認する全成分表示の見方について説明します。
ポイントとしては3つあります。
1.表示順について
配合量が多い成分から順番に記載されています。
多くの化粧品は、基剤→訴求性分→着色剤の順番に記載されていることが多いです。
2.1%以下の成分は順不同
1%以下の成分は順不同です。
例えば、「アロエエキス、ニンジンエキス」の順番で記載されていても、
アロエエキス(0.2%)、ニンジンエキス(0.5%)で、ニンジンエキスに方が多く配合されている可能
性もあります。1%以下の成分を見分ける方法としましては、〇〇エキスという成分を見ることです。
エキス系の成分は配合量が多くはないため、〇〇エキス以降の成分は1%以下である確率が高いです。
また、それ以外の成分ですと、〇〇パラベン、グリチルリチン酸2Kなどが1%以下になります。
3.キャリーオーバー成分がある
キャリーオーバー成分とは成分に不随する微量な成分や、エキスを抽出する際に使用されたり原料を安
定させる目的で配合されている極少量しか含まれていない成分のことを言います。
キャリーオーバー成分は化粧品に配合した際に効果を発揮しないため、記載しなくてもよいことになっ
ています。
例えば、ビオセルアクト アロエベラ B という原料の表示名称は 水 BG アロエベラエキス
ですが、水とBGはキャリーオーバー成分になります。
4. 原料名と成分表示名
化粧品のもとになるものを原料といいます。原料は化粧品に表示される際には成分表示名で記載されま
す。例えば、先ほど例にあげた、原料名がビオセルアクト アロエベラ B の成分表示名は 水 BG
アロエベラエキス になります。
もう一つ例を挙げると、原料名がトコフェロール、dl-α-トコフェロール、ビタミンE とい
う3つの原料がありますが、これら3つの原料の成分表示名はトコフェロールになります。
つまり、全成分表示と見たときに、成分表示名はわかりますが、どの原料が使われたのかはわからない
ということです。( 成分表示名が同じであっても、原料によって微妙に効果は異なります。)
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